年の瀬
2007年 12月 26日
不思議です。
クリスマスが終わると、街は、もう一気に年末、年の瀬ムード!
その変わり目の速さに、戸惑うばかり...。
あれだけ、眩しいイルミネーションに輝いていた街も、
一夜明けると、門松やしめ飾りが店頭にお目見えし、
いたるところに、2008という字が躍っています。
そういえば、私もご近所の和菓子屋さんに、
早速お正月用のお餅を注文しました。(独り暮らしの郷里の義母の分も。)
のしもちに、お供え用の鏡餅。
ここの和菓子屋さん、遠くから買い求めてくるくらい、”最中”が有名で、
そこでつくお餅も大層美味しいと評判のようです。
お餅...両親が健在だった頃は、年末、家族・親戚揃ってのお餅つきが恒例でした。
私達の地方では、12月29日に搗く餅は、「苦を搗く」と言われ、
九日餅(くんちもち)だけは、やめよう、ということで、
29日に餅を搗くのは、避けていたのを覚えています。
だいたいは、大掃除を終えて、28日か30日に搗くことが多かったでしょうか。
子供心に、餅つきと大掃除が終わったら、
今年もいよいよ終わり~♪なんて、喜んでいましたし、
とにかく、餅つきは楽しかったぁ~♪。
近くに住む親戚・従姉も集まっての、年末の大イベントでした。
子供心に、朝からワクワクドキドキ。
私は、母の真似をして、真っ白い割烹着を着て、
どこに粉がかかってもいいように、準備万端。
当時、父や叔父など男性が
蒸しあがったもち米を、次々と杵と臼で搗いていき、
母や叔母など女性が上手に形を整えるという連携プレー(笑)。
その連携は、もう、ホント、お見事でした!
私達子供は、蒸篭でもち米が蒸しあがるまで、
ゲームをしたり、トランプ(かるた、百人一首も)をしたり、
ちょいと大人ぶって、花札なんかも...。
呼ばれると、テーブルに一斉に並んで、
出来立てのあつあつのお餅を、手の中で丸め、
その出来栄えを兄妹従姉で競ったり、途中味見をしたりして、
嗚呼、その美味しかったこと!
あんこ餅も、きなこ餅も、草餅も、私は大好きでした。
我が家は、形は、丸もちが主流でしたが、
きっとお国によっては、さまざまなお餅のつき方、食べ方、形があるのでしょうね。
当時、こうして、杵、臼で本格的についていた餅も、
のちに、電動餅つき機に移行し、
年老いた?男性陣は、ほっとしたことでしょう....。
そして、時を経て、結婚し、用事で帰省できないときでも、
必ず、搗きたてのお餅が、年末には届けられました。
親の思い...ですね。
こうして、この時期になりますと、
さまざまな年末の行事が思い出されます。
どれもこれも、懐かしい光景です。
さて、年の瀬、もう、幾つ寝ると~♪、♪......。
芙蓉
by silku928
| 2007-12-26 19:43