秋の萩寺巡り
2009年 09月 22日
シルバーウイーク、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は5連休といえども、ほとんど出勤ですのでいつもとほぼ同じ毎日、
先週金曜日から主人は、社の旅行で北海道へお出かけ。
ならば、のんびり一人時間を存分に、と思いつつ、
やはり、いつもと変わらず、アッという間に過ぎていきました。
昨夕は、仕事後、下の息子と娘の3人で待ち合わせて、久しぶりの外食。
子供といえども、外で向かい合って食事をしますと、何だか他人のようで新鮮?
お互いの姿を、少し距離感をもって見つめるのも、それはそれで楽しいもの。
最近はそれぞれ多忙で、家族そろっての外食もすっかり減っておりましたが、
こうしてたまの外食もいいものですね。
海蔵寺山門
さてさて遅くなりましたが、今宵、秋の鎌倉ご案内いたしましょう。
今回は、鎌倉、萩めぐりの旅。
まず最初に向ったのが海蔵寺。
海蔵寺は、早春は梅、夏にはノウゼンカズラ、
初秋には、山門の両脇を彩る萩の花と、
一年中美しい花に溢れる「花の寺」としても有名です。
正直、このお寺、かなり、気に入りました。
今までの鎌倉紀行で紹介したお寺の中でも、
私のお気に入り、ベスト3!に入ると思います。
こぢんまりとしたお寺ですが、隅々まで手入れが行き届き、
和尚さんの温もりが、愛情が伝わってまいります。
この日は天気もよく、萩も満開、丁度見ごろ。
山門には、両脇、薄紫や白のたくさんの萩が咲き乱れ、
それは美しいこと!
階段を上り、紅白の萩のトンネルをくぐって境内へ。
まぁ!きれい..。思わず声に出したくなるそんな風情。
講師の先生が、「流れ落ちる紫色の優美な瀧」と表現されましたが、
まさにその通り、本当に絵に描きたくなるような萩でした。
海蔵寺庭園
江戸時代の境内の絵図
海蔵寺、海を蔵するお寺...。
花のお寺であるとともに、水のお寺としても知られ、
本堂裏手の心字池、山門脇の底脱の井、薬師堂裏手にある十六の井など、
あちこち、清らかな水を湛え、何ともすがすがしいお寺。
この日は特別に事前にお願いして、
普段見ることのできない庭園を拝観させていただき、
海蔵寺開山・玄翁禅師の「殺生石」のお話も拝聴。
このお庭、地形を上手く利用し、
和尚さんが長い年月かけてすべて自分で作られたのこと、
誠にセンスがよくて、配置がよくて見事でした。
その後、これまた特別にお寺に伝わる江戸時代の境内の絵図や、
「新編鎌倉史」も見せていただき、大変興味深かったです。
お寺の中から、庭を眺めていると、本当に心休まります。
今は夏枯れのような状態の庭も、一雨降ると、
庭園の茶色の苔が、グリーン色にかわるとか。
嗚呼、そんな姿、是非見てみたいもの。
海蔵寺の和尚さん、
メンバーの中には、和尚さんの隠れファンもいらしたようですが、
私も、すっかりファンになりました...♪。感謝、感謝。
その後、浄光明寺へ。
道中、小紫式部の花に出会いました。実に紫が美しい!目をひきました。
浄光明寺
このお寺、
後醍醐天皇から謀反の疑いをかけられた足利尊氏が、このお寺に篭って、
反乱の意思がないことを示したエピソードも残っているようですが、
ここは、さきほどの海蔵寺に比べて、自然のままといいましょうか、
ひっそり。
萩も自然にまかせて咲いているよう。そんな印象のお寺でした。
だからこそ、ひっそり咲く曼珠沙華、余計心打たれます。
お寺に曼珠沙華、これまた似合います!!
阿仏尼の石塔
このお寺の裏山を登っていきますと、
歌道の名門、令泉家の祖、令泉為相(れいぜいためすけ)のお墓があります。
この令泉為相(れいぜいためすけ)というお方、
「十六夜日記」の作者、阿仏尼の実子で、
阿仏尼は、令泉家の財産を為相に相続させる裁判のため京から鎌倉へ下ったのですが、
その道中のことを記した日記が、「十六夜日記」。
講師の先生の説明で、その当時のいきさつがよく分かりました。
話は前後しますが、
その阿仏尼のお墓といわれる石塔が、これまた海蔵寺に行く途中にありました。
嗚呼、鎌倉は、やっぱり、ワクワクするところ。
その後、昼食は、鶴岡八幡宮門前の「鎌倉 峰本」へ。
これまた先生の計らいで、特別メニューの特製鎌倉丼をいただくことに。
大きな海老が乗った丼、卵もふわっと、とっても美味しかったです。
大盛りでしたが、すべていただきました..。満腹なり♪。
宝戒寺
午後から、いよいよ宝戒寺へ。
鎌倉の、「萩寺」といえば、この宝戒寺でしょう!!
素晴らしい萩の花。それもほとんど白萩。
たぶん今頃は、境内は白一色でしょう。
また、ここは萩ばかりでなく、
白やクリーム色の彼岸花(曼珠沙華)も咲いています。
ホント、キレイ。珍しいですね、黄色の彼岸花なんて。
清楚というか、また違う美しさがあるようです。
思えば、私がはじめて白の彼岸花を見たのも、この鎌倉でした。
建長寺近辺だったでしょうか。もう10年以上も前のことですが。
そして、境内奥進みますと、水琴窟が。
水を落とすと、チリン♪...。何とも可愛らしい音がしました。
水琴窟
散策最後の締めくくりは、もちろんこれ!!定番です。
歩いたあとには、美味しい珈琲が無性に飲みたくなります。
散策友人仲間と、「どこに行こうかしら?」と話していた時、
後ろから先生が、「玄の珈琲美味しいですよ。」...と。
えっ、玄.....。
まぁ、玄(ゲン)でしたか。
嗚呼、ここもまた8,9年ぶりでしょうか。懐かしい。
水出しアイスコーヒーに手作りチーズケーキ、そして散策を総括するような楽しい会話。
ここにはちょっと記せない散策秘話も..♪。
こうして、萩の花を堪能し、古都の歴史に触れ、最高の一日でした。
古都、鎌倉...。
やっぱり惹かれますね、いつ訪れても。
さて、次回は何処へ...。
どうぞ、お楽しみに。
芙蓉
私は5連休といえども、ほとんど出勤ですのでいつもとほぼ同じ毎日、
先週金曜日から主人は、社の旅行で北海道へお出かけ。
ならば、のんびり一人時間を存分に、と思いつつ、
やはり、いつもと変わらず、アッという間に過ぎていきました。
昨夕は、仕事後、下の息子と娘の3人で待ち合わせて、久しぶりの外食。
子供といえども、外で向かい合って食事をしますと、何だか他人のようで新鮮?
お互いの姿を、少し距離感をもって見つめるのも、それはそれで楽しいもの。
最近はそれぞれ多忙で、家族そろっての外食もすっかり減っておりましたが、
こうしてたまの外食もいいものですね。
さてさて遅くなりましたが、今宵、秋の鎌倉ご案内いたしましょう。
今回は、鎌倉、萩めぐりの旅。
まず最初に向ったのが海蔵寺。
海蔵寺は、早春は梅、夏にはノウゼンカズラ、
初秋には、山門の両脇を彩る萩の花と、
一年中美しい花に溢れる「花の寺」としても有名です。
正直、このお寺、かなり、気に入りました。
今までの鎌倉紀行で紹介したお寺の中でも、
私のお気に入り、ベスト3!に入ると思います。
こぢんまりとしたお寺ですが、隅々まで手入れが行き届き、
和尚さんの温もりが、愛情が伝わってまいります。
この日は天気もよく、萩も満開、丁度見ごろ。
山門には、両脇、薄紫や白のたくさんの萩が咲き乱れ、
それは美しいこと!
階段を上り、紅白の萩のトンネルをくぐって境内へ。
まぁ!きれい..。思わず声に出したくなるそんな風情。
講師の先生が、「流れ落ちる紫色の優美な瀧」と表現されましたが、
まさにその通り、本当に絵に描きたくなるような萩でした。
海蔵寺、海を蔵するお寺...。
花のお寺であるとともに、水のお寺としても知られ、
本堂裏手の心字池、山門脇の底脱の井、薬師堂裏手にある十六の井など、
あちこち、清らかな水を湛え、何ともすがすがしいお寺。
この日は特別に事前にお願いして、
普段見ることのできない庭園を拝観させていただき、
海蔵寺開山・玄翁禅師の「殺生石」のお話も拝聴。
このお庭、地形を上手く利用し、
和尚さんが長い年月かけてすべて自分で作られたのこと、
誠にセンスがよくて、配置がよくて見事でした。
その後、これまた特別にお寺に伝わる江戸時代の境内の絵図や、
「新編鎌倉史」も見せていただき、大変興味深かったです。
お寺の中から、庭を眺めていると、本当に心休まります。
今は夏枯れのような状態の庭も、一雨降ると、
庭園の茶色の苔が、グリーン色にかわるとか。
嗚呼、そんな姿、是非見てみたいもの。
海蔵寺の和尚さん、
メンバーの中には、和尚さんの隠れファンもいらしたようですが、
私も、すっかりファンになりました...♪。感謝、感謝。
その後、浄光明寺へ。
道中、小紫式部の花に出会いました。実に紫が美しい!目をひきました。
このお寺、
後醍醐天皇から謀反の疑いをかけられた足利尊氏が、このお寺に篭って、
反乱の意思がないことを示したエピソードも残っているようですが、
ここは、さきほどの海蔵寺に比べて、自然のままといいましょうか、
ひっそり。
萩も自然にまかせて咲いているよう。そんな印象のお寺でした。
だからこそ、ひっそり咲く曼珠沙華、余計心打たれます。
お寺に曼珠沙華、これまた似合います!!
このお寺の裏山を登っていきますと、
歌道の名門、令泉家の祖、令泉為相(れいぜいためすけ)のお墓があります。
この令泉為相(れいぜいためすけ)というお方、
「十六夜日記」の作者、阿仏尼の実子で、
阿仏尼は、令泉家の財産を為相に相続させる裁判のため京から鎌倉へ下ったのですが、
その道中のことを記した日記が、「十六夜日記」。
講師の先生の説明で、その当時のいきさつがよく分かりました。
話は前後しますが、
その阿仏尼のお墓といわれる石塔が、これまた海蔵寺に行く途中にありました。
嗚呼、鎌倉は、やっぱり、ワクワクするところ。
その後、昼食は、鶴岡八幡宮門前の「鎌倉 峰本」へ。
これまた先生の計らいで、特別メニューの特製鎌倉丼をいただくことに。
大きな海老が乗った丼、卵もふわっと、とっても美味しかったです。
大盛りでしたが、すべていただきました..。満腹なり♪。
午後から、いよいよ宝戒寺へ。
鎌倉の、「萩寺」といえば、この宝戒寺でしょう!!
素晴らしい萩の花。それもほとんど白萩。
たぶん今頃は、境内は白一色でしょう。
また、ここは萩ばかりでなく、
白やクリーム色の彼岸花(曼珠沙華)も咲いています。
ホント、キレイ。珍しいですね、黄色の彼岸花なんて。
清楚というか、また違う美しさがあるようです。
思えば、私がはじめて白の彼岸花を見たのも、この鎌倉でした。
建長寺近辺だったでしょうか。もう10年以上も前のことですが。
そして、境内奥進みますと、水琴窟が。
水を落とすと、チリン♪...。何とも可愛らしい音がしました。
散策最後の締めくくりは、もちろんこれ!!定番です。
歩いたあとには、美味しい珈琲が無性に飲みたくなります。
散策友人仲間と、「どこに行こうかしら?」と話していた時、
後ろから先生が、「玄の珈琲美味しいですよ。」...と。
えっ、玄.....。
まぁ、玄(ゲン)でしたか。
嗚呼、ここもまた8,9年ぶりでしょうか。懐かしい。
水出しアイスコーヒーに手作りチーズケーキ、そして散策を総括するような楽しい会話。
ここにはちょっと記せない散策秘話も..♪。
こうして、萩の花を堪能し、古都の歴史に触れ、最高の一日でした。
古都、鎌倉...。
やっぱり惹かれますね、いつ訪れても。
さて、次回は何処へ...。
どうぞ、お楽しみに。
芙蓉
by silku928
| 2009-09-22 01:47
| 鎌倉紀行