鎌倉浪漫散策
2009年 04月 08日
春爛漫。
連日、5月初旬のような爽やかな温かい日が続いています。
関東地方、美しく咲きほこった桜も、いよいよ終わりでしょうか。
ちょっと寂しいですね。
年度末のこの時期は、出会いに別れにスタートにと、行事も盛りだくさん、
仕事もさらに忙しく、更新もままなりません。気がつけば、4月も8日。
その上、非日常もできる限り味わいたい!などと欲張りなことを願っているのですから、
もういくら時間があっても足りません.。
しかし、今年のさくらは、本当に綺麗でしたね~♪。
花見れば そのいはれとはなけれども 心のうちぞ苦しかりける 西行
桜の花を見ると、訳もなく胸の奥が苦しくなる.....
嗚呼、桜の花をこよなく愛した西行の声♪が聞こえるようです。
特に今年は、桜の開花時期に合わせて冷え込んだせいか、
いつもより花の色も濃く、花期も長く、より美しかったように思います。
咲く時期、限りがあるからこそ、思い入れも深いというもの。
私もこの一週間は、折々のシーンで思う存分桜を堪能しました。
通勤時、電車から眺める桜も格別。
寒さ残る日、仕事の後同僚と出かけた夜桜見物、
大岡川に船が出て、小雨の中凍えながら桜を味わうのもいい思い出。
夕方のひと時、自宅近くの川岸に咲き乱れる桜を、ちょっと見に行こうかと、
主人と静かに眺めるのもまた非日常。
仕事からの帰宅時、
電車から降りて暗闇の中、そっと見上げれば、桜の花びらの合間から見える月も
これまた美しく...。
(枝垂れ桃)
そんな中、先日、最後のお花見に行って参りました!!古都・鎌倉へ....。
鎌倉浪漫散策。
鎌倉なんて、実に久しぶりです。
鎌倉には桜の名所は多々ありますから、もうどこに行こうかと迷いに迷いました。
円覚寺や建長寺など北鎌倉界隈のお寺はもちろんのこと、
鎌倉山の桜並木も美しいでしょう。
お釈迦様の誕生日に合わせて、
秘仏の本尊・釈迦如来像を公開するという極楽寺の桜も最高でしょう。
知られざる桜の名所、薬王寺にも心惹かれます。
さらにさらに、清楚な庭に、四季の花々が美しく咲く淨光明寺の桜も風情があるとか。
この浄光明寺へ行く途中には、
有島武郎の弟で作家の故里見弴氏の旧邸があり、
こちらの庭先にも見事な桜が咲いているともお聞きしました。
嗚呼、迷います..。
で、結局、この日選んだ行き先は、定番中の定番!
鎌倉、桜のメッカの源氏山公園。
実はこの公園は、四季を通じて、まだ一度も訪れたことがなかったのです。
長谷からの大仏散策コースとしてもあまりにも有名な源氏山公園、
この日は月曜日、、さすがに人も少なかろうと想像し..。
園内、桜は、最盛期を過ぎて葉桜になりつつありましたが、
それでも美しさは十分でした。
散策用のシューズを履いて、春のぽかぽか日差しを浴びて、
友人とのお喋りも楽しくて!
都心より一時間余り、ちょっとした小旅行気分。
正午過ぎ、鎌倉の地に降り立った友人の美脚の君と私。
駅でもらったマップ片手にてくてくと初級散策コース。
まずは銭洗弁天へ。
春の日差しの中、美味しい空気を吸うだけでも元気になるというもの。
途中、黄色の色が鮮やかなたんぽぽやツクシが目を引きます。
こういう光景が一番嬉しく、
散策は、こういう草花との出会いがまた楽しいのです。
案内に従って山をくねくね登っていきますと、
銭洗弁天様の入り口が!
あたりはひんやりと気持ちいい風。半袖でもいいくらい。
コンクリートで出来たトンネルと過ぎると、そこは別世界。
銭洗弁天の歴史は、
巳年にあたる文治元(1185)年の巳の月巳の日に、
源頼朝の夢の中に宇賀福神(うがふくじん)が立ち、
「西北の仙境に湧き出している水を汲んで神仏を供養すれば天下が平和になる」とのお告げが。
そこで頼朝、
お告げの通り泉を探し当て、この水で神仏をお祭りし民の平穏な暮らしを願い、国を納めたとか。
ここの湧き水(銭洗水)は、鎌倉五名水に数えられており、
いつのころか、この神社の湧き水で洗うと、お金が倍増すると信じられるようになったとのこと。
もちろんこれらは後付けの話でしょうが、とはいえ、私達も一生懸命洗いました。
倍増、倍増♪。
ちなみに、本来の教えは、「明浄」「正直」。
財宝、お金を洗うことによって、身心の不浄を洗い清め、
ご利益がもたらされるというのだそうです。
境内、桜とともに、枝垂れ桃のあまりの可憐さに見惚れてうっとり。
そしていよいよ源氏山へ。
源氏山の名は、頼朝の祖先である源(八幡太郎)義家が後三年の役で奥州に向かう時、
源氏の象徴である白旗を立てて、その勝利を祈願したことに由来するといいます。
写真の源頼朝像、その表情、何ともお若い!
なかなかの美男子。青空に映えます。
再び、山道を歩いていきますと、
葛原ヶ岡神社に到着。
このあたりが一番の桜の名所でしょうか。
鎌倉時代、この葛原ヶ岡は刑場になっていたと聞きます。
後醍醐天皇の側近の日野俊基朝臣もこの場所で処刑されたそう。
ここにお墓が。
幕府の歴史を背負った場所ではありますが、辺りは、それは美しい景色でした。
そして山道で出会う草花の素朴で美しいこと。
新緑の息吹感じます。
こうして午後からののんびりゆったりの3時間あまりの散策、
最後は北鎌倉方面に出まして、
鶴岡八幡宮の参道段葛の満開の桜のアーチの中を歩き、
心ゆくまで桜を味わいました。
そして、花のあとはもちろんお団子でしょう!
八幡宮近くのお店で、御蕎麦を頂き、仕上げは、あんみつに抹茶白玉。
もう極楽気分。
最後は、駅近くの銀の鈴で珈琲を飲んで、浪漫もいよいよ終わり...。
春の風に吹かれて、それは楽しい一日でした。
鎌倉はやはり何度来てもいいですね。
次回は、6月、あじさい鎌倉紀行とでもいきたいところ。
こうして、思いを馳せるだけで、楽しいものです。
翌日のふくらはぎの筋肉痛も、これまた桜土産というもの...。
芙蓉
連日、5月初旬のような爽やかな温かい日が続いています。
関東地方、美しく咲きほこった桜も、いよいよ終わりでしょうか。
ちょっと寂しいですね。
年度末のこの時期は、出会いに別れにスタートにと、行事も盛りだくさん、
仕事もさらに忙しく、更新もままなりません。気がつけば、4月も8日。
その上、非日常もできる限り味わいたい!などと欲張りなことを願っているのですから、
もういくら時間があっても足りません.。
しかし、今年のさくらは、本当に綺麗でしたね~♪。
花見れば そのいはれとはなけれども 心のうちぞ苦しかりける 西行
桜の花を見ると、訳もなく胸の奥が苦しくなる.....
嗚呼、桜の花をこよなく愛した西行の声♪が聞こえるようです。
特に今年は、桜の開花時期に合わせて冷え込んだせいか、
いつもより花の色も濃く、花期も長く、より美しかったように思います。
咲く時期、限りがあるからこそ、思い入れも深いというもの。
私もこの一週間は、折々のシーンで思う存分桜を堪能しました。
通勤時、電車から眺める桜も格別。
寒さ残る日、仕事の後同僚と出かけた夜桜見物、
大岡川に船が出て、小雨の中凍えながら桜を味わうのもいい思い出。
夕方のひと時、自宅近くの川岸に咲き乱れる桜を、ちょっと見に行こうかと、
主人と静かに眺めるのもまた非日常。
仕事からの帰宅時、
電車から降りて暗闇の中、そっと見上げれば、桜の花びらの合間から見える月も
これまた美しく...。
そんな中、先日、最後のお花見に行って参りました!!古都・鎌倉へ....。
鎌倉浪漫散策。
鎌倉なんて、実に久しぶりです。
鎌倉には桜の名所は多々ありますから、もうどこに行こうかと迷いに迷いました。
円覚寺や建長寺など北鎌倉界隈のお寺はもちろんのこと、
鎌倉山の桜並木も美しいでしょう。
お釈迦様の誕生日に合わせて、
秘仏の本尊・釈迦如来像を公開するという極楽寺の桜も最高でしょう。
知られざる桜の名所、薬王寺にも心惹かれます。
さらにさらに、清楚な庭に、四季の花々が美しく咲く淨光明寺の桜も風情があるとか。
この浄光明寺へ行く途中には、
有島武郎の弟で作家の故里見弴氏の旧邸があり、
こちらの庭先にも見事な桜が咲いているともお聞きしました。
嗚呼、迷います..。
で、結局、この日選んだ行き先は、定番中の定番!
鎌倉、桜のメッカの源氏山公園。
実はこの公園は、四季を通じて、まだ一度も訪れたことがなかったのです。
長谷からの大仏散策コースとしてもあまりにも有名な源氏山公園、
この日は月曜日、、さすがに人も少なかろうと想像し..。
園内、桜は、最盛期を過ぎて葉桜になりつつありましたが、
それでも美しさは十分でした。
散策用のシューズを履いて、春のぽかぽか日差しを浴びて、
友人とのお喋りも楽しくて!
都心より一時間余り、ちょっとした小旅行気分。
正午過ぎ、鎌倉の地に降り立った友人の美脚の君と私。
駅でもらったマップ片手にてくてくと初級散策コース。
まずは銭洗弁天へ。
春の日差しの中、美味しい空気を吸うだけでも元気になるというもの。
途中、黄色の色が鮮やかなたんぽぽやツクシが目を引きます。
こういう光景が一番嬉しく、
散策は、こういう草花との出会いがまた楽しいのです。
案内に従って山をくねくね登っていきますと、
銭洗弁天様の入り口が!
あたりはひんやりと気持ちいい風。半袖でもいいくらい。
コンクリートで出来たトンネルと過ぎると、そこは別世界。
銭洗弁天の歴史は、
巳年にあたる文治元(1185)年の巳の月巳の日に、
源頼朝の夢の中に宇賀福神(うがふくじん)が立ち、
「西北の仙境に湧き出している水を汲んで神仏を供養すれば天下が平和になる」とのお告げが。
そこで頼朝、
お告げの通り泉を探し当て、この水で神仏をお祭りし民の平穏な暮らしを願い、国を納めたとか。
ここの湧き水(銭洗水)は、鎌倉五名水に数えられており、
いつのころか、この神社の湧き水で洗うと、お金が倍増すると信じられるようになったとのこと。
もちろんこれらは後付けの話でしょうが、とはいえ、私達も一生懸命洗いました。
倍増、倍増♪。
ちなみに、本来の教えは、「明浄」「正直」。
財宝、お金を洗うことによって、身心の不浄を洗い清め、
ご利益がもたらされるというのだそうです。
境内、桜とともに、枝垂れ桃のあまりの可憐さに見惚れてうっとり。
そしていよいよ源氏山へ。
源氏山の名は、頼朝の祖先である源(八幡太郎)義家が後三年の役で奥州に向かう時、
源氏の象徴である白旗を立てて、その勝利を祈願したことに由来するといいます。
写真の源頼朝像、その表情、何ともお若い!
なかなかの美男子。青空に映えます。
再び、山道を歩いていきますと、
葛原ヶ岡神社に到着。
このあたりが一番の桜の名所でしょうか。
鎌倉時代、この葛原ヶ岡は刑場になっていたと聞きます。
後醍醐天皇の側近の日野俊基朝臣もこの場所で処刑されたそう。
ここにお墓が。
幕府の歴史を背負った場所ではありますが、辺りは、それは美しい景色でした。
そして山道で出会う草花の素朴で美しいこと。
新緑の息吹感じます。
こうして午後からののんびりゆったりの3時間あまりの散策、
最後は北鎌倉方面に出まして、
鶴岡八幡宮の参道段葛の満開の桜のアーチの中を歩き、
心ゆくまで桜を味わいました。
そして、花のあとはもちろんお団子でしょう!
八幡宮近くのお店で、御蕎麦を頂き、仕上げは、あんみつに抹茶白玉。
もう極楽気分。
最後は、駅近くの銀の鈴で珈琲を飲んで、浪漫もいよいよ終わり...。
春の風に吹かれて、それは楽しい一日でした。
鎌倉はやはり何度来てもいいですね。
次回は、6月、あじさい鎌倉紀行とでもいきたいところ。
こうして、思いを馳せるだけで、楽しいものです。
翌日のふくらはぎの筋肉痛も、これまた桜土産というもの...。
芙蓉
by silku928
| 2009-04-08 11:02
| 鎌倉紀行