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増上寺・桜舞う

連日寒い日が続いておりましたが、
今日は朝から抜けるような青空、ぽかぽか陽気、絶好のお花見日和でしたね!

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朝から優しい友の素敵なお誘い、
いつもなら、フットワーク軽くお花見でも何処へでも飛んでいく私ですが、
このところ仕事もややハードで、雑事もあれこれ。
ゆえに、本日完全休養、完全主婦モード。
家事を済ませて、遅めの昼食の後、
録画していた「天地人」を軽~く鑑賞してのんびり過ごしました。
あまりにお天気が良かったので、外を眺めては少々残念でもありましたが、
こういう時間も嫌いではなく..。

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しかし、今回の大河、
やはり篤姫の時のような高揚感はここにきても感じられず、
戦国の力強い武将を描いていますのに、毎回あっさりと展開し、
俳優、演出、脚本、すべてに迫力にかけるのでしょうか?
もちろん、あの高視聴率を誇った篤姫のあとですから、
この上なく、やりにくいというものでしょう。
しかしここは大河!大人の鑑賞に堪え得る作品を是非期待したいもの。
今の所、ちょっと青春ドラマのようですね。
でも無理もありません。このとき、直江兼続、19歳!青春真っ只中!?
上杉謙信公亡き後、上杉家も家督争いで内紛が勃発し、
またここで、北条氏政の援軍要請を受けた甲斐の武田勝頼が、
信濃国境まで兵を進めてきたのですから、景勝、最大のピンチ!
お家存続のためとはいえ、それまで敵対していた武田家との和睦を提案するあたり、
兼続、これは、もう、スーパーE難度の技でしょう!裏では、かなりお金も動いたと聞きます..。
それを受けた武田軍、信長との長篠の戦いに破れ、財政緊迫状態だったとか。
こうした展開の中、今回、唯一キラリと印象に残った人物がおりました。
そう、武田家の智将こと、高坂弾正。
武田信玄に若年よりその美貌と才を愛され、元は豪農という出身ながらも、
上杉の最前線、海津城の守将を任された武将です。
「謙信めに千曲川を渡らせませぬ。川中島で討ち取りましょうぞ!」と謳い、
武田家のため一生を捧げたとききます。
この弾正といい、兼続といい、殿に仕える素晴らしい名智将、
世を束ね上に立つ者、いかに信頼できる参謀、側近に恵まれるか...
今の政治にもいえますが、そこが一番大切なのでしょうね。

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さて、ここで、懐かしい篤姫登場!
篤姫といえば、現在その亡骸は夫家定と並んで上野の寛永寺に眠っておりますが、
先日、用事で大門まで行きましたので、その帰り道、
もう一つの徳川将軍家代々の菩提寺・増上寺に寄って来ました。
まだまだ寒さ残る平日の午後。
ふらふらと、引き寄せられて増上寺...♪。
初めて三門をくぐりましたが、さすがにその偉大さに圧倒されました。
大門から三門、そして大殿、境内の桜はまだ二分咲き程度でしたが、
それでも本殿近くの枝垂れ桜は、それは見事に咲いておりました。
寒風吹く何とも寒々しい午後ではありましたが、
背後に見える東京タワー。そのあまりの美しい壮大な景色に心奪われました。
夕暮れ時、桜に東京タワー、これもまた妙に似合います..。


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増上寺に葬られた将軍は、徳川将軍15人のうち、6人。
(二代秀忠,六代家宣,七代家継,九代家重,十二代家慶,十四代家茂)。
家茂の正室、皇女静寛院和宮もここに眠っています。
そして残り6人(家綱、綱吉、吉宗、家治、家斉、家定)は、上野の寛永時に。
もちろん篤姫はこちら。
ちなみに、家康と三代家光は日光東照宮,十五代慶喜は谷中墓地といいますから、
将軍亡き後の弔いをどの墓所でするかということも、
寺社の勢力関係など複雑に絡んでいたのでしょうね。

これが大門。
総門・表門にあたり、地名の由来になっている門です
参道の道路は、とても交通量が多くて、驚きました。

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こちらが三門。

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増上寺の表の顔として、東京都内最古の建築物にして東日本最大級を誇るこの門は、
当山の中門にあたり、正式名称を三解脱門というのだそうです。
国の重要文化財に指定されており、
三解脱門とは三つの煩悩「(むさぼり)、(いかり)、(おろかさ)」を解脱する門のことだとか。
大門から三門 は、約108間。三門をくぐり108の煩悩から解脱するのだとか...。
ふ~む、なるほど、なるほど..。108つの煩悩..。

そして、大殿。

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さすがにその風格に圧倒されます。
背後に見える東京タワー。かなり大きく感じました。

こうして、1人境内を歩いて参拝し、帰る頃には日も暮れて、
東京タワーのシルエットもご覧のように、様変わり..。
辺りは、何ともいえない厳かな雰囲気に包まれていました。
この日、予定外の増上寺でしたが、一人お花見もなかなかいいもの。


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折りしも同じ頃、友人の「柚子の君」から携帯メールが!
山種美術館で「さくら桜展」を観た彼女、千鳥ヶ淵の近くを通りかかったようで、
「この冷えでは、お花見どころではありませんね..。」との画像付きの近況メール。
まぁ、千鳥ヶ淵ですか..。
こんな寂しげな、千鳥ヶ淵の風情も、また絵になるというものです..。
千鳥ヶ淵、今週がきっと桜も見ごろ、お花見も最高潮、               
また幻想絵巻のような桜を楽しませてくれることでしょう。


さくらは、昼見ても、夜見ても、心ざわめきます...。
あまりに美しくて。                          増上寺・桜舞う_f0153998_2236186.jpg


芙蓉
by silku928 | 2009-03-30 23:08

猫好き。日常さまざまな出来事の中での”本音のつぶやき”


by 芙蓉
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