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大丸あすなろ荘~福島~

2011年、今年も残すところあと五日となりました。
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本当に早いです。一日、一年が。
ここにきて、日本列島、いっきに冷え込み、冬支度。
さて、昨日帰宅後、TVをつけますと
坂の上の雲が丁度終わったところ。
四国の山が映し出され、雄大なテーマ曲が流れ..。
そういえば、初めてこの番組を見たのは3年前でした。
もうあれから3年?ほんと、月日が流れるのは早いものです。
故郷松山、坂の上ミュージアムを訪れた日が懐かしい...。
そのあと、女子フィギュア、浅田真央さんが滑る様子を見ましたが、
頑張りましたね。
色々な思いがあるなかの滑り。
かなりのプレッシャーだったろうと思いますが、
最後まで、とても丁寧に踊っていました。
いつもと同じ。平常心。その気持ちが伝わり胸打ちました。
天を仰ぐ真央さんの表情を見ていますと、
鎌倉の東慶寺で拝観した水上観音菩薩の表情と重なりました。
水月観音、白衣をまとい岩坐の上にゆるやかにやや斜めに腰をかけ、
水に映る月を眺めるのこの像は、鎌倉随一の美女。
慈愛に満ちた優しい顔、柔和な面差し。観音菩薩に通じるものを感じました。
真央さん、一回りも、二回りも大きくなったようですね。
フィギュアスケート界、男性も女性も、随分ジュニアが育っているようで、
(知らない選手がたくさんいてビックリ!)
スタイル抜群。未来ある彼ら、大いに期待したいものです。

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さて、話題変わりまして、
先日バックひとつ持って向かった先は、
福島の秘湯、二岐温泉、大丸あすなろ荘
以前、髭彦さんのブログで記事を拝見して、
この温泉、是非私も行ってみたい!!
ずっとずっと思っていました。
気になって気になって仕方なかった宿。
思い立って、行ってまいりました。

実は、このたび、主人が、
家族慰労をかねてどこかに旅していらっしゃい!!ということで、
社から一週間の休暇をいただいていたのです。
お台場のホテルで一泊、社主催の懇親会、パーティに家族同伴で出席。
同じテーブルには、盛岡支社のご夫妻もいらして、震災のお話も色々伺いました。
報道されていないこともたくさんあり、被災された方のこと、
決して忘れてはいけませんね。あらためてそう思いました。
この機会、家族そろって、もしくは夫婦で、外国へ旅行する方が多い中、
残念ながら私は仕事の関係で休みがあまり取れず、一泊だけ。
京都?箱根?伊豆?
ならば、あの秘湯へ!!
ということで、バック一つ持って向かったのでした。
福島...。

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東京から、東北新幹線「マックスやまびこ」に乗って、
松尾芭蕉の碑がたつ、新白河へ。
約一時間余り。
二階建ての東北新幹線、初めて乗りました!
まるで子供のようにうきうきして。
田園風景を見ながら、車内で食べた牛飯弁当の美味しかったこと!!
新白河駅から宿までは、90分。
宿から、「湯ったりヤーコン号」のバスがお迎え。
このバス、一日一便のみ。乗り込むのは、私達二人のみ。
このバスに乗り遅れますと、もう交通の手段はなく、レンタカーで行くしかありません。
運転手さん、途中、ガイドもしてくれました。
福島弁があったかい。
くねくねの山道。途中、雪も。
途中、休憩場所では、福島名産のお味噌や御餅、ごぼう、つくだ煮も購入。
ヤーコンも新鮮。
二岐の山までのドライブ。羽島湖を眺め、ブナ林を通り過ぎ、やっと到着!
そう。秘境、山奥です。
大丸の屋号をもつ、日本秘湯を守る宿、大丸あすなろ荘、
本当に素晴らしかった!
もうその一言。想像以上に。

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坂を降りて露天風呂へ
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聞こえるのは、ただ渓流の音のみ。
木の葉の擦れる音、本当に静か。
炬燵に入って、源泉の湯に入って、ただひたすら、骨休め。
ここでは、何も考えたくないし、その必要もなし。
ただただ骨休め。
高校時代、お風呂に入って貧血を起こしかけた私はそれ以来、
お風呂はそれほど好きではなかったのですが、ここはやはり特別...。
露天風呂、内風呂、自噴泉甌穴風呂、
翌朝まで、計4回も入ってしまいました。
やわらかいお湯。何度でも入りたくなる、そんな温泉。
またご主人さんの弟さん(元外国航路船での料理人お聞きしました)が作ってくださった、
夕食おもてなし料理も美味しかった!
土瓶蒸しも、手作りのトチ餅も美味しくて。
お酒がすすみました。
お土産は、伝統お菓子、ぶどう氷。

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翌日、目覚めますと、白銀の世界。
美しかった...。
雪を見て、露天風呂に入って、子供のようにはしゃいで。満喫。
その後、江戸時代の宿場を今に残す、大内宿へ寄りました。
大内宿。

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あの事故以来、観光客が激減したと聞きました。
朝、雪が残る中、唯一、開いていたお茶屋、三澤屋に入って一服。
吐く息も白く、
ここで飲む、熱い珈琲が凍えた体を温め、生き返るよう。
特大最中も美味しくて。

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珈琲を飲みながら、女将さんに色々興味深い話も伺いました。
この集落を最初に発見したのは、早稲田の先生とか。
ツーリングでたまたま近くを通りかかり、集落を発見。
この素晴らしい宿場町、何とか保存をということで運動が始まったようです。
20年ほど、前の話。
その後は、ずいぶん観光地化され、人があふれ、
震災前までは、駐車場を待つのも、お店に入るのも、
3時間待ちだったとか。
しかし、今年は、あの日以来...訪れる人は減り、お店を閉める家もあるようです。
昔ながらのたたずまい、心に残る、風景でした。
また、大丸あすなろ荘の宿のご主人のお人柄に触れる秘話も。
女性が一人、この山奥の秘湯に来る場合、かなり気に留めると。
その表情。心のうち。
ご主人、危ないと思ったら、ストーカーのようにあとをつけて、
それで、何人もの命を救ったと。。。。

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湯野上温泉駅、風情があります!
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駅の待合室
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そのあと、湯野上温泉駅から会津線で会津若松駅まで行き、
(これまた車窓の景色が素晴らしかった!これもガイド付き。)
郡山から新幹線で東京に戻ってきました。
たった一泊ではありましたが、
良き宿、温泉、おもてなし料理、温かい人に触れ、
本当に価値のある旅でした。
大丸あすなろ荘、是非、本物、お湯好きの方に、お勧めします。
教えていただいた髭彦さんにも感謝!です。

あすなろ荘の壁にはこんな言葉が...。

『誰でも、小さい子供のころ、山野の笹で笹船を作り、
川に浮かべたことがあると思う。
あの笹船は、波にもまれながら、どこにいったのだろう。
大人になると、子供のころの純真な心が懐かしくなることがある。
きっとあの笹船と一緒に、大切なものも流してしまったのかもしれない。
そんなことをここ、二岐の山奥に居ると、思い当たるのである....』


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何度も行ってしまいそうな予感...。

それではみなさま、よい年をお迎えください。


芙蓉
by silku928 | 2011-12-26 13:04 | つぶやき・雑感

猫好き。日常さまざまな出来事の中での”本音のつぶやき”


by 芙蓉
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