大丸あすなろ荘~福島~
2011年 12月 26日
2011年、今年も残すところあと五日となりました。
本当に早いです。一日、一年が。
ここにきて、日本列島、いっきに冷え込み、冬支度。
さて、昨日帰宅後、TVをつけますと
坂の上の雲が丁度終わったところ。
四国の山が映し出され、雄大なテーマ曲が流れ..。
そういえば、初めてこの番組を見たのは3年前でした。
もうあれから3年?ほんと、月日が流れるのは早いものです。
故郷松山、坂の上ミュージアムを訪れた日が懐かしい...。
そのあと、女子フィギュア、浅田真央さんが滑る様子を見ましたが、
頑張りましたね。
色々な思いがあるなかの滑り。
かなりのプレッシャーだったろうと思いますが、
最後まで、とても丁寧に踊っていました。
いつもと同じ。平常心。その気持ちが伝わり胸打ちました。
天を仰ぐ真央さんの表情を見ていますと、
鎌倉の東慶寺で拝観した水上観音菩薩の表情と重なりました。
水月観音、白衣をまとい岩坐の上にゆるやかにやや斜めに腰をかけ、
水に映る月を眺めるのこの像は、鎌倉随一の美女。
慈愛に満ちた優しい顔、柔和な面差し。観音菩薩に通じるものを感じました。
真央さん、一回りも、二回りも大きくなったようですね。
フィギュアスケート界、男性も女性も、随分ジュニアが育っているようで、
(知らない選手がたくさんいてビックリ!)
スタイル抜群。未来ある彼ら、大いに期待したいものです。
さて、話題変わりまして、
先日バックひとつ持って向かった先は、
福島の秘湯、二岐温泉、大丸あすなろ荘。
以前、髭彦さんのブログで記事を拝見して、
この温泉、是非私も行ってみたい!!
ずっとずっと思っていました。
気になって気になって仕方なかった宿。
思い立って、行ってまいりました。
実は、このたび、主人が、
家族慰労をかねてどこかに旅していらっしゃい!!ということで、
社から一週間の休暇をいただいていたのです。
お台場のホテルで一泊、社主催の懇親会、パーティに家族同伴で出席。
同じテーブルには、盛岡支社のご夫妻もいらして、震災のお話も色々伺いました。
報道されていないこともたくさんあり、被災された方のこと、
決して忘れてはいけませんね。あらためてそう思いました。
この機会、家族そろって、もしくは夫婦で、外国へ旅行する方が多い中、
残念ながら私は仕事の関係で休みがあまり取れず、一泊だけ。
京都?箱根?伊豆?
ならば、あの秘湯へ!!
ということで、バック一つ持って向かったのでした。
福島...。
東京から、東北新幹線「マックスやまびこ」に乗って、
松尾芭蕉の碑がたつ、新白河へ。
約一時間余り。
二階建ての東北新幹線、初めて乗りました!
まるで子供のようにうきうきして。
田園風景を見ながら、車内で食べた牛飯弁当の美味しかったこと!!
新白河駅から宿までは、90分。
宿から、「湯ったりヤーコン号」のバスがお迎え。
このバス、一日一便のみ。乗り込むのは、私達二人のみ。
このバスに乗り遅れますと、もう交通の手段はなく、レンタカーで行くしかありません。
運転手さん、途中、ガイドもしてくれました。
福島弁があったかい。
くねくねの山道。途中、雪も。
途中、休憩場所では、福島名産のお味噌や御餅、ごぼう、つくだ煮も購入。
ヤーコンも新鮮。
二岐の山までのドライブ。羽島湖を眺め、ブナ林を通り過ぎ、やっと到着!
そう。秘境、山奥です。
大丸の屋号をもつ、日本秘湯を守る宿、大丸あすなろ荘、
本当に素晴らしかった!
もうその一言。想像以上に。
坂を降りて露天風呂へ
聞こえるのは、ただ渓流の音のみ。
木の葉の擦れる音、本当に静か。
炬燵に入って、源泉の湯に入って、ただひたすら、骨休め。
ここでは、何も考えたくないし、その必要もなし。
ただただ骨休め。
高校時代、お風呂に入って貧血を起こしかけた私はそれ以来、
お風呂はそれほど好きではなかったのですが、ここはやはり特別...。
露天風呂、内風呂、自噴泉甌穴風呂、
翌朝まで、計4回も入ってしまいました。
やわらかいお湯。何度でも入りたくなる、そんな温泉。
またご主人さんの弟さん(元外国航路船での料理人お聞きしました)が作ってくださった、
夕食おもてなし料理も美味しかった!
土瓶蒸しも、手作りのトチ餅も美味しくて。
お酒がすすみました。
お土産は、伝統お菓子、ぶどう氷。
翌日、目覚めますと、白銀の世界。
美しかった...。
雪を見て、露天風呂に入って、子供のようにはしゃいで。満喫。
その後、江戸時代の宿場を今に残す、大内宿へ寄りました。
大内宿。
あの事故以来、観光客が激減したと聞きました。
朝、雪が残る中、唯一、開いていたお茶屋、三澤屋に入って一服。
吐く息も白く、
ここで飲む、熱い珈琲が凍えた体を温め、生き返るよう。
特大最中も美味しくて。
珈琲を飲みながら、女将さんに色々興味深い話も伺いました。
この集落を最初に発見したのは、早稲田の先生とか。
ツーリングでたまたま近くを通りかかり、集落を発見。
この素晴らしい宿場町、何とか保存をということで運動が始まったようです。
20年ほど、前の話。
その後は、ずいぶん観光地化され、人があふれ、
震災前までは、駐車場を待つのも、お店に入るのも、
3時間待ちだったとか。
しかし、今年は、あの日以来...訪れる人は減り、お店を閉める家もあるようです。
昔ながらのたたずまい、心に残る、風景でした。
また、大丸あすなろ荘の宿のご主人のお人柄に触れる秘話も。
女性が一人、この山奥の秘湯に来る場合、かなり気に留めると。
その表情。心のうち。
ご主人、危ないと思ったら、ストーカーのようにあとをつけて、
それで、何人もの命を救ったと。。。。
湯野上温泉駅、風情があります! 駅の待合室
そのあと、湯野上温泉駅から会津線で会津若松駅まで行き、
(これまた車窓の景色が素晴らしかった!これもガイド付き。)
郡山から新幹線で東京に戻ってきました。
たった一泊ではありましたが、
良き宿、温泉、おもてなし料理、温かい人に触れ、
本当に価値のある旅でした。
大丸あすなろ荘、是非、本物、お湯好きの方に、お勧めします。
教えていただいた髭彦さんにも感謝!です。
あすなろ荘の壁にはこんな言葉が...。
『誰でも、小さい子供のころ、山野の笹で笹船を作り、
川に浮かべたことがあると思う。
あの笹船は、波にもまれながら、どこにいったのだろう。
大人になると、子供のころの純真な心が懐かしくなることがある。
きっとあの笹船と一緒に、大切なものも流してしまったのかもしれない。
そんなことをここ、二岐の山奥に居ると、思い当たるのである....』
何度も行ってしまいそうな予感...。
それではみなさま、よい年をお迎えください。
芙蓉
本当に早いです。一日、一年が。
ここにきて、日本列島、いっきに冷え込み、冬支度。
さて、昨日帰宅後、TVをつけますと
坂の上の雲が丁度終わったところ。
四国の山が映し出され、雄大なテーマ曲が流れ..。
そういえば、初めてこの番組を見たのは3年前でした。
もうあれから3年?ほんと、月日が流れるのは早いものです。
故郷松山、坂の上ミュージアムを訪れた日が懐かしい...。
そのあと、女子フィギュア、浅田真央さんが滑る様子を見ましたが、
頑張りましたね。
色々な思いがあるなかの滑り。
かなりのプレッシャーだったろうと思いますが、
最後まで、とても丁寧に踊っていました。
いつもと同じ。平常心。その気持ちが伝わり胸打ちました。
天を仰ぐ真央さんの表情を見ていますと、
鎌倉の東慶寺で拝観した水上観音菩薩の表情と重なりました。
水月観音、白衣をまとい岩坐の上にゆるやかにやや斜めに腰をかけ、
水に映る月を眺めるのこの像は、鎌倉随一の美女。
慈愛に満ちた優しい顔、柔和な面差し。観音菩薩に通じるものを感じました。
真央さん、一回りも、二回りも大きくなったようですね。
フィギュアスケート界、男性も女性も、随分ジュニアが育っているようで、
(知らない選手がたくさんいてビックリ!)
スタイル抜群。未来ある彼ら、大いに期待したいものです。
さて、話題変わりまして、
先日バックひとつ持って向かった先は、
福島の秘湯、二岐温泉、大丸あすなろ荘。
以前、髭彦さんのブログで記事を拝見して、
この温泉、是非私も行ってみたい!!
ずっとずっと思っていました。
気になって気になって仕方なかった宿。
思い立って、行ってまいりました。
実は、このたび、主人が、
家族慰労をかねてどこかに旅していらっしゃい!!ということで、
社から一週間の休暇をいただいていたのです。
お台場のホテルで一泊、社主催の懇親会、パーティに家族同伴で出席。
同じテーブルには、盛岡支社のご夫妻もいらして、震災のお話も色々伺いました。
報道されていないこともたくさんあり、被災された方のこと、
決して忘れてはいけませんね。あらためてそう思いました。
この機会、家族そろって、もしくは夫婦で、外国へ旅行する方が多い中、
残念ながら私は仕事の関係で休みがあまり取れず、一泊だけ。
京都?箱根?伊豆?
ならば、あの秘湯へ!!
ということで、バック一つ持って向かったのでした。
福島...。
東京から、東北新幹線「マックスやまびこ」に乗って、
松尾芭蕉の碑がたつ、新白河へ。
約一時間余り。
二階建ての東北新幹線、初めて乗りました!
まるで子供のようにうきうきして。
田園風景を見ながら、車内で食べた牛飯弁当の美味しかったこと!!
新白河駅から宿までは、90分。
宿から、「湯ったりヤーコン号」のバスがお迎え。
このバス、一日一便のみ。乗り込むのは、私達二人のみ。
このバスに乗り遅れますと、もう交通の手段はなく、レンタカーで行くしかありません。
運転手さん、途中、ガイドもしてくれました。
福島弁があったかい。
くねくねの山道。途中、雪も。
途中、休憩場所では、福島名産のお味噌や御餅、ごぼう、つくだ煮も購入。
ヤーコンも新鮮。
二岐の山までのドライブ。羽島湖を眺め、ブナ林を通り過ぎ、やっと到着!
そう。秘境、山奥です。
大丸の屋号をもつ、日本秘湯を守る宿、大丸あすなろ荘、
本当に素晴らしかった!
もうその一言。想像以上に。
聞こえるのは、ただ渓流の音のみ。
木の葉の擦れる音、本当に静か。
炬燵に入って、源泉の湯に入って、ただひたすら、骨休め。
ここでは、何も考えたくないし、その必要もなし。
ただただ骨休め。
高校時代、お風呂に入って貧血を起こしかけた私はそれ以来、
お風呂はそれほど好きではなかったのですが、ここはやはり特別...。
露天風呂、内風呂、自噴泉甌穴風呂、
翌朝まで、計4回も入ってしまいました。
やわらかいお湯。何度でも入りたくなる、そんな温泉。
またご主人さんの弟さん(元外国航路船での料理人お聞きしました)が作ってくださった、
夕食おもてなし料理も美味しかった!
土瓶蒸しも、手作りのトチ餅も美味しくて。
お酒がすすみました。
お土産は、伝統お菓子、ぶどう氷。
翌日、目覚めますと、白銀の世界。
美しかった...。
雪を見て、露天風呂に入って、子供のようにはしゃいで。満喫。
その後、江戸時代の宿場を今に残す、大内宿へ寄りました。
大内宿。
あの事故以来、観光客が激減したと聞きました。
朝、雪が残る中、唯一、開いていたお茶屋、三澤屋に入って一服。
吐く息も白く、
ここで飲む、熱い珈琲が凍えた体を温め、生き返るよう。
特大最中も美味しくて。
珈琲を飲みながら、女将さんに色々興味深い話も伺いました。
この集落を最初に発見したのは、早稲田の先生とか。
ツーリングでたまたま近くを通りかかり、集落を発見。
この素晴らしい宿場町、何とか保存をということで運動が始まったようです。
20年ほど、前の話。
その後は、ずいぶん観光地化され、人があふれ、
震災前までは、駐車場を待つのも、お店に入るのも、
3時間待ちだったとか。
しかし、今年は、あの日以来...訪れる人は減り、お店を閉める家もあるようです。
昔ながらのたたずまい、心に残る、風景でした。
また、大丸あすなろ荘の宿のご主人のお人柄に触れる秘話も。
女性が一人、この山奥の秘湯に来る場合、かなり気に留めると。
その表情。心のうち。
ご主人、危ないと思ったら、ストーカーのようにあとをつけて、
それで、何人もの命を救ったと。。。。
そのあと、湯野上温泉駅から会津線で会津若松駅まで行き、
(これまた車窓の景色が素晴らしかった!これもガイド付き。)
郡山から新幹線で東京に戻ってきました。
たった一泊ではありましたが、
良き宿、温泉、おもてなし料理、温かい人に触れ、
本当に価値のある旅でした。
大丸あすなろ荘、是非、本物、お湯好きの方に、お勧めします。
教えていただいた髭彦さんにも感謝!です。
あすなろ荘の壁にはこんな言葉が...。
『誰でも、小さい子供のころ、山野の笹で笹船を作り、
川に浮かべたことがあると思う。
あの笹船は、波にもまれながら、どこにいったのだろう。
大人になると、子供のころの純真な心が懐かしくなることがある。
きっとあの笹船と一緒に、大切なものも流してしまったのかもしれない。
そんなことをここ、二岐の山奥に居ると、思い当たるのである....』
何度も行ってしまいそうな予感...。
それではみなさま、よい年をお迎えください。
芙蓉
by silku928
| 2011-12-26 13:04
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