多摩の里 日向山
2009年 01月 16日
このところ日中はぽかぽか陽気の日が続いていましたが、
今日は、またまた北風冷たく、ずいぶん寒かったですね。
少々風邪気味な上に身辺バタバタと慌しい日が続き
(これから3月まではこんな調子でしょう。)更新もままならず、
そうすると旬の話題は旬を過ぎて、何だか間延びした回想記になってしまいますが、
そこは、ゆったりとお付き合いくださいませ。
今宵は...、しばし、ここでひなたぼっこなどしてくださいな♪。
さて先日、私用で小田急線向ヶ丘遊園駅界隈まで出かけましたのでその帰り、
小田急線向ヶ丘遊園駅から読売ランド前駅へと続く東生田自然遊歩道の途中にあるという、
日向山の森(東生田緑地)に行ってみることにしました。
岡本太郎美術館やゴルフ場がある生田緑地はこれまで何度か行ったことがありましたが、
この東生田緑地は、未知の森。
さて...と、どうしようかしらん、と考えるより早く、
この日の私の足は、とっとと、日向山の森に向かっていました。
ひなたやま、という素朴な名前にも惹かれたのかもしれません。
いやいや、それより何より、この日は、散策日和、豊かな自然に触れてみたい!
そんな素直な欲望だったのかも..。
で、駅からトコトコ歩いて20分。
嗚呼、やっと、見えてきました、日向山がうっすらと!
道路わきから緑地に通じる階段を一気に駆け上り、森の中へ一歩足を踏み込みますと、
そこは、もう別世界。
森の中は、落葉樹のため、一面落ち葉の絨毯。枯葉よ~♪。
森林の中には陽が差し込み、
耳を澄ませば木々のささやきや鳥の鳴き声も聞こえてきます。
まぁ、何と素敵な森でしょう。
怖いくらいの静寂と暖かい陽の光と竹のにおい。
クヌギ、コナラ、ガマズミ、エゴノキなどの雑木林と竹林に覆われたこの緑地、
遊歩道に落ちた枯草をカサカサ鳴らしながらさらに進みますと、
何だか小動物になったような気分さえしてきます。
狸?リス?キツネ?...
日本昔話を連想させるような里山風景。
その森の優しさ、心地よさに、思わず、遊歩道を歩きながら声を上げそうになりました。
都会の中に、こんな里山があったなんて....。
頂上から見下ろす、多摩丘陵の清々しいこと。
まさしく、森林浴、嗚呼、癒されます。
近年人の手が適度に入って整備された緑地の中は、
「森林浴の森」「野鳥の森」「ひだまりの森」などのゾーンに分かれて楽しみもイッパイ。
春には、エゴノキの花の花やウワミズザクラの白い花が咲き、
夏には、山ホトトギスの小さい花が涼しげ。
そして秋には、
樹皮が魚のゴンズイに似ているゴンズイの実やどんぐりが、
子供達の遊び相手になってくれるのでしょう。
案内図に従って、遊歩道を降りていきますと、ぼっこ広場へ。
するとそこには、杖を持ったおじいさんがひとり、ベンチに座ってひなたぼっこしていました。
ひだまりでひなたぼっこ。ああ、だから、「ぼっこ広場」?
何でも、このあたりは、地域の住民が結成した「日向山うるわし会」を中心に、
近くの小中学校も参加して、植林や下草刈りなど自然の回復と育成に努めており、
昔ながらの里山の風景が大切に守られているのだとか。
昔は、竹が伸び、笹が茂り、荒れ放題の竹林だったそうですすが、
次代に残そう多摩の里、ということで、日向山うるわし会の方達が中心になって、
保存竹林として大切に守られているようです。
しばらくしますと、どこからか、子供達の賑やかな声が..。
下を見ますと、小学校の校庭で子供達が体育の授業をしているようです。
元気な声が跳ね返ってきます。
ここの生徒達、この日向山で、四季折々の自然、野鳥に触れて、
総合学習の一環としてさまざまな体験をしているようです。
こんな近くで、生きた教材を使って自然とふれあうことができるなんて、
ホント、幸せなこと..。
次代で活躍する子供達による、次代に残す多摩の里を育てる試みとでも申しましょうか。
竹細工に、竹きり、伝承ごっこ遊びに興じるそれは元気な子供達の姿が想像され、
何だか嬉しくなりました。
案内のたて看板によりますと、
毎年、日向山うるわし会の地域の方達と一緒に、ひなたぼっこ祭りが開催されているようで、
今年は、今週末の18日の日曜日だとか。
森の作業体験のあと、青空音楽会も開催されるようです。
小学生による和太鼓の演奏のあと、みんなで「ふるさと」の大合唱。
ここで歌うふるさと、ああ、もう、素敵過ぎます!!
どんな声がこの山にこだまするのでしょうか。一度、聴いてみたいもの..。
その後、竹林を通り抜けますと、根岸稲荷の赤い二重の鳥居が目の前に。
何とも、目が覚めるような赤い旗。続く鳥居。
でも、一人で歩いていると、けっこう恐いです。
根岸稲荷、祭神は、京都伏見稲荷。そこで私もお参り。
しかし、あたりは、シーン、誰もおりません。平日だからでしょうか?
これまで出あった人はおじいさん二人だけ。
静かな静かな里山にちょこんとキツネが鎮座する稲荷大社、
よく見ると、中から、そのキツネがこちらを向いているような。
えっ!微笑んでるの?睨んでいるの?嗚呼、やっぱり...ちょっと怖い..です。
このまま帰れなくなったらどうしましょ♪、と思うくらいの静けさ。
こんなこと、考えていたら信仰心も何もなくなるのでしょうけど。
おまけに、
祠の横の看板には、賽銭泥棒にご注意!最近多し!などと記されています。
こんな小さな賽銭箱まで開けて泥棒するの?というくらいそれは小さいお賽銭箱でしたが。
とはいえ、都会の雑踏、賑わいから離れ、新鮮な空気、森の匂い、癒されましたね~♪。
やはり、自然はいいです。
この先は、根岸古墳群も広がっているとのこと、まさしく神秘の里、
またゆっくり訪れてみましょうか。
でも、次は、誰か友人を....誘って行きましょ! これ、本音かな。
里山の散策は、お喋りしながら歩くのもまた楽し♪。
枯葉をかさかさと踏みならして...。
芙蓉
今日は、またまた北風冷たく、ずいぶん寒かったですね。
少々風邪気味な上に身辺バタバタと慌しい日が続き
(これから3月まではこんな調子でしょう。)更新もままならず、
そうすると旬の話題は旬を過ぎて、何だか間延びした回想記になってしまいますが、
そこは、ゆったりとお付き合いくださいませ。
今宵は...、しばし、ここでひなたぼっこなどしてくださいな♪。
さて先日、私用で小田急線向ヶ丘遊園駅界隈まで出かけましたのでその帰り、
小田急線向ヶ丘遊園駅から読売ランド前駅へと続く東生田自然遊歩道の途中にあるという、
日向山の森(東生田緑地)に行ってみることにしました。
岡本太郎美術館やゴルフ場がある生田緑地はこれまで何度か行ったことがありましたが、
この東生田緑地は、未知の森。
さて...と、どうしようかしらん、と考えるより早く、
この日の私の足は、とっとと、日向山の森に向かっていました。
ひなたやま、という素朴な名前にも惹かれたのかもしれません。
いやいや、それより何より、この日は、散策日和、豊かな自然に触れてみたい!
そんな素直な欲望だったのかも..。
で、駅からトコトコ歩いて20分。
嗚呼、やっと、見えてきました、日向山がうっすらと!
道路わきから緑地に通じる階段を一気に駆け上り、森の中へ一歩足を踏み込みますと、
そこは、もう別世界。
森の中は、落葉樹のため、一面落ち葉の絨毯。枯葉よ~♪。
森林の中には陽が差し込み、
耳を澄ませば木々のささやきや鳥の鳴き声も聞こえてきます。
まぁ、何と素敵な森でしょう。
怖いくらいの静寂と暖かい陽の光と竹のにおい。
クヌギ、コナラ、ガマズミ、エゴノキなどの雑木林と竹林に覆われたこの緑地、
遊歩道に落ちた枯草をカサカサ鳴らしながらさらに進みますと、
何だか小動物になったような気分さえしてきます。
狸?リス?キツネ?...
日本昔話を連想させるような里山風景。
その森の優しさ、心地よさに、思わず、遊歩道を歩きながら声を上げそうになりました。
都会の中に、こんな里山があったなんて....。
頂上から見下ろす、多摩丘陵の清々しいこと。
まさしく、森林浴、嗚呼、癒されます。
近年人の手が適度に入って整備された緑地の中は、
「森林浴の森」「野鳥の森」「ひだまりの森」などのゾーンに分かれて楽しみもイッパイ。
春には、エゴノキの花の花やウワミズザクラの白い花が咲き、
夏には、山ホトトギスの小さい花が涼しげ。
そして秋には、
樹皮が魚のゴンズイに似ているゴンズイの実やどんぐりが、
子供達の遊び相手になってくれるのでしょう。
案内図に従って、遊歩道を降りていきますと、ぼっこ広場へ。
するとそこには、杖を持ったおじいさんがひとり、ベンチに座ってひなたぼっこしていました。
ひだまりでひなたぼっこ。ああ、だから、「ぼっこ広場」?
何でも、このあたりは、地域の住民が結成した「日向山うるわし会」を中心に、
近くの小中学校も参加して、植林や下草刈りなど自然の回復と育成に努めており、
昔ながらの里山の風景が大切に守られているのだとか。
昔は、竹が伸び、笹が茂り、荒れ放題の竹林だったそうですすが、
次代に残そう多摩の里、ということで、日向山うるわし会の方達が中心になって、
保存竹林として大切に守られているようです。
しばらくしますと、どこからか、子供達の賑やかな声が..。
下を見ますと、小学校の校庭で子供達が体育の授業をしているようです。
元気な声が跳ね返ってきます。
ここの生徒達、この日向山で、四季折々の自然、野鳥に触れて、
総合学習の一環としてさまざまな体験をしているようです。
こんな近くで、生きた教材を使って自然とふれあうことができるなんて、
ホント、幸せなこと..。
次代で活躍する子供達による、次代に残す多摩の里を育てる試みとでも申しましょうか。
竹細工に、竹きり、伝承ごっこ遊びに興じるそれは元気な子供達の姿が想像され、
何だか嬉しくなりました。
案内のたて看板によりますと、
毎年、日向山うるわし会の地域の方達と一緒に、ひなたぼっこ祭りが開催されているようで、
今年は、今週末の18日の日曜日だとか。
森の作業体験のあと、青空音楽会も開催されるようです。
小学生による和太鼓の演奏のあと、みんなで「ふるさと」の大合唱。
ここで歌うふるさと、ああ、もう、素敵過ぎます!!
どんな声がこの山にこだまするのでしょうか。一度、聴いてみたいもの..。
その後、竹林を通り抜けますと、根岸稲荷の赤い二重の鳥居が目の前に。
何とも、目が覚めるような赤い旗。続く鳥居。
でも、一人で歩いていると、けっこう恐いです。
根岸稲荷、祭神は、京都伏見稲荷。そこで私もお参り。
しかし、あたりは、シーン、誰もおりません。平日だからでしょうか?
これまで出あった人はおじいさん二人だけ。
静かな静かな里山にちょこんとキツネが鎮座する稲荷大社、
よく見ると、中から、そのキツネがこちらを向いているような。
えっ!微笑んでるの?睨んでいるの?嗚呼、やっぱり...ちょっと怖い..です。
このまま帰れなくなったらどうしましょ♪、と思うくらいの静けさ。
こんなこと、考えていたら信仰心も何もなくなるのでしょうけど。
おまけに、
祠の横の看板には、賽銭泥棒にご注意!最近多し!などと記されています。
こんな小さな賽銭箱まで開けて泥棒するの?というくらいそれは小さいお賽銭箱でしたが。
とはいえ、都会の雑踏、賑わいから離れ、新鮮な空気、森の匂い、癒されましたね~♪。
やはり、自然はいいです。
この先は、根岸古墳群も広がっているとのこと、まさしく神秘の里、
またゆっくり訪れてみましょうか。
でも、次は、誰か友人を....誘って行きましょ! これ、本音かな。
里山の散策は、お喋りしながら歩くのもまた楽し♪。
枯葉をかさかさと踏みならして...。
芙蓉
by silku928
| 2009-01-16 00:46
| 海・山・自然・散策